<Header>
<Author: 王昌齡>
<Title: 塞上曲>
<Format: 格式不明>
<Year: 1988>
<BookName: 唐詩三百首詳解  上卷>
<Translator: 田部井文雄>
<style: 現代文有假名>
<style2: 日本現代譯文附假名標注>
<TranslatedTitle: 塞上曲>
<BookPage: 159>
<UsedPage: 1>
<Feature: 0>
<End Header>
<Poem>
秋風夜渡河，
吹却鴈門桑。
遙見胡地獵，
鞲馬宿嚴霜。
五道分兵去，
孤軍百戰場。
功多翻下獄，
士卒但心傷。
<End Poem>
<Translation>
秋（あき）のせみが、落葉（らくよう）したあとの桑（そう）の林（はやし）に鳴（な）く、陰暦（いんれき）八月（はちがつ）、蕭関（しょうかん）への道（みち）。この辺境（へんきょう）の地（ち）は、国境（こっきょう）のとりでの外（そと）へ出（で）て行（い）っても、とりでの中（なか）に帰（かえ）って来（き）ても、寒々（さむざむ）としており、あちらにもこちらにも、至（いた）る所（ところ）にあしの葉（は）が黄（こう）ばんで枯（か）れかかっている。

昔（むかし）から、幽州（ゆうしゅう）・井州（いしゅう）などの辺境地帯（へんきょうちたい）へ出征（しゅっせい）している兵士（へいし）たちは、みんな一緒（いっしょ）に、戦場（せんじょう）の砂塵（さじん）にまみれて年老（としお）いてしまったのだ。古来（こらい）、幽（ゆう）・井（い）二州（にしゅう）に多（おお）いという血気（けっき）にはやる俠気（きょうき）の人（ひと）のまねをして、栗毛（くりげ）の駿馬（しゅんば）のすばらしさを誇（ほこ）りこの地（ち）に老死（ろうし）するまで戦（たたか）い続（つづ）けることなどしないように。
<End Translation>